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巷で話題の「四毒」について 「乳製品」part1 ーパーソナルトレーニングジムRGBLabー

  • 執筆者の写真: 大久保 雄多
    大久保 雄多
  • 11月13日
  • 読了時間: 5分

こんにちは!





数回にわたって考察しています「四毒」について、引き続き考えていきたいと思います。


前回は、”植物油”についてでした。




今回は、”乳製品”について考えていきます。



まず、四毒的視点から乳製品が良くないとされる理由としては


①牛乳に含まれるたんぱく質の”カゼイン”が腸粘膜を刺激し、炎症を起こす。


②乳製品に含まれる乳糖が、下痢や腹痛などを起こし、体調を悪くする。


③畜産において、乳牛の育成効率を高める為のホルモン剤や抗生物質などが牛乳に残留していて、それを摂取すると人間に悪影響がある。


④牛乳を飲むとカルシウムが摂れて、骨が強くなるといわれるが、逆に牛乳に含まれるリン酸などの影響でカルシウムが排出促進され、骨密度を下げる。


⑤乳製品には、飽和脂肪酸が多い。


⑥牛乳にはエストロゲン(女性ホルモン)が含まれており、ホルモン依存性の疾患(乳がんや前立腺がんなど)との関係がある。


が良く言われている内容です。


今回は、①~③までを確認していきます。



さて、一つずつ確認していきましょう。




①について


カゼインが調粘膜を刺激し、炎症を起こす

といった内容ですね。


カゼインは、牛乳などに含まれるタンパク質で、難消化性タンパク質という分類がされています。


牛乳中のたんぱく質の約80%がカゼインであるといわれています。


難消化性ということで、消化が難しいということですね。

消化が難しい分、消化の際に、肯定や消化の為のエネルギーなど、通常よりも多く必要とされます。その分代謝物も他のタンパク質と異なるものが発生します。

牛乳中のカゼインが消化される際に、BCM-7というペプチドが生成されます。


このBCM-7は、炎症マーカーの上昇や消化不良症状の報告がありますが、動物実験でのデータであり、人でのデータはほとんど取れていないようです。


この時代において、たくさん研究されているであろうこの分野で、今の段階で人でのデータが取れていないというのは、そういうことなんじゃないかなと思ってしまいますね。


それは置いておくとして、少なくともカゼインが腸を荒らすということは、動物では報告されているが、人間では報告がない。ということです。


すなわちこの論点は、否定はされずとも、肯定もされず、未確認である。と考えられます。



②について


「乳糖」についての記載ですね。

こちらは①のカゼインについてもいえることですが、消化不良や体調不良などを起こす要因は、乳糖不耐症という乳糖アレルギー、カゼインアレルギーの症状です。


すなわち、該当のアレルギーを持たない人にとっては、関係の無い話です。


小麦製品の時と同じく、アレルギーの人の症状を全員に当てはめてしまっている例ですね。



③について


ホルモン剤や抗生物質が牛乳にも残留している。という話ですね。


こちらに関しては、まず残留基準値が出荷検査で管理されており、有害な量は含まれていない。という事が一点。


また、牛成長ホルモンを使った牛のミルクで、乳成分そのものが人体に有害となる明確な証拠は乏しいとされています。


抗生物質については、残留基準値内であれば毒性はないことや、腸内細菌バランスへの影響は動物実験では確認されているが人では確認されていないこと、特定の薬剤に対してはアレルギー反応を起こす人がいる。というような内容であり、今までの話と同じような感じで

〇高濃度で摂取したら悪いものだが、高濃度で摂取することはない

〇人では確認されておらず、動物においてみられた悪影響をあたかも人にも悪いと言っている

〇アレルギーの人に起こる症状をあたかも全員に起こる症状だとしている。

というような内容であるということです。


このホルモン剤や抗生物質の残留があくまで基準値であっても、少しでも摂取したら良くないというのであれば、オーガニックなものをチョイスすれば良い話であり、乳製品が悪であるといったことはちょっと話がずれているのではないかと考えます。





今回はこの3つを確認していきました。


ここまでの3つで考えると、乳製品が悪い。といった内容は確認されませんでしたね。


今までの内容と同じく、拡大解釈や認識不足によるものであることが考えられました。



次回は、残りの3つ④~⑥を確認していきたいと思います。




引き続き、テーマとして取り上げてほしい内容について、ご要望等お待ちしております。







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