巷で話題の「四毒」について 「小麦製品」 ーパーソナルトレーニングジムRGBLabー
- 大久保 雄多
- 10月16日
- 読了時間: 3分
こんにちは!
パーソナルトレーニングジムRGBLabの大久保です。
前回からの続きで「四毒」について考えていきたいと思います。
今日は、その中でも”小麦製品”について見ていきます。
まず小麦製品が良くないとされる理由として語られているのは
〇小麦に含まれるグルテンが調粘膜を刺激することで「リーキーガット(腸漏れ)」を起こす。
〇その結果、免疫過剰反応・慢性的な炎症による、アレルギーの発症や悪化、肌荒れや疲労感などを引き起こす
〇またグルテンには依存性があり、パンや麺類をやめられない状態になりやすい
というような論点が主なものです。
まず、リーキーガットについてですが、
グルテンには粘性があり、腸壁に張り付く
グルテンに含まれるゾヌリンという物質が腸壁の穴みたいなものを開く(=バリア機能を低下させる)
腸のバリア機能を低下させて、普段は通らなくしている毒素を吸収してしまう
というようなことのようです。
その毒素が吸収されることによって不調が起こるということですね。
それでは、その論点を1つずつみていきましょう。
まず、食物の粘性によって、腸壁に張り付くというのは摩訶不思議ですね。
基本的に粘性のものが張り付くのであれば、そのうちみんな張り付いたものが溜まりに溜まって詰ってしまっていると思います。
腸内にグルテンが張り付いて詰まっちゃったんだよねー。って聞いたことないですね。
内臓には、そのようにものが張り付いたりしないように、(詰まったら命の危険があるので)詰ってしまわないような機能がちゃんとついています。
ちなみに腸内をよく見る医師の方に聞いてみましたが、グルテンが張り付いている。などのようなものが見受けられたことは一度もないとおっしゃっていました。
次に、腸壁の穴を開くというようなものについては、
セリアック病(グルテン過敏腸症≒グルテンアレルギー)という病気の方の症状として語られることがあります。
正直リーキーガットについては、まだまだ研究途中で実際にどういうタイミングで何故起こっているのかもわかっていないようです。
ただセリアック病においては、小麦に含まれるグルテンによって腸の粘膜に炎症が起こることが分かっています。
すなわち、リーキーガットが起こるということはいまだ分かっていないのにも関わらず、それが起きているという論点が生じることがまずおかしいし、もし腸内の炎症が起こるとしてもセリアック病の方に限った話で、セリアック病ではない方には関係の無い話です。
だいたい毒素とはなんでしょうか?
毒素と言われる物質はないので、何かの総称なのでしょうが、それらはもれなく、アレルギーやだるさを生じさせるということですね。
アレルギーを悪化させる物質はなんなのか。
だるさを生じさせる物質はなんなのか。
の物質名も根拠もどのような過程でそうなるのかも、一切語られていないのが、ダウト!であることを強く語っているのでは。
というように、根拠としてい語られている
”張り付き”は発生しえない
”リーキーガット”はまだ研究課程でよくわかっていないのにそれのせいだと言っている
”セリアック病”の方の症状を全員共通のもののようにいっている
”毒素”というあいまいな表現を使い、根拠や過程の説明はしない
という部分から、
小麦製品が毒である。
というものは、
セリアック病の人は気を付けるべき(≒毒である)だが、そうでない方には関係がない(≒毒ではない)
と考えられます。
さまざまな情報がありふれていますが、何が正しいものであるのか。しっかりと見極めていきたいですね。
次回は「植物油」について考えていきたいと思います。


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